2010/03/14

スクラッチとテクノロジーの間

どーも,僕です。

スクラッチという新しい音を出す手段が発見されてはや30年以上。特にそっち系音楽が好きでなくても、なんとなくどんなものかはわかるくらい一般的に「スクラッチ」というものが普及していると思います。基本的にスクラッチとはレコードを擦った音、ノイズなのですが、楽曲の味付け的要素として、そっち系の音楽はもちろん、最近ではポップミュージックにも取り入れられています。

90年代にはこのスクラッチというもの、ものすごい勢いで進化を遂げます。単純にレコードをゴシゴシするだけでなく、ミキサーと呼ばれる道具を駆使し、より複雑なスクラッチ音を出せるようになっていきます。

Skrachcon 2000より

ただスクラッチという手段の弱点として、音階をつけるのが難しいというものがあります。その解決方法の一つとして、トーンという技術が生まれます。ピッチコントローラーという、曲の速さをコントロールする、ターンテーブルについている機能を駆使します。

1993 NMSより DJ 8ball

ただピッチコントローラーでは限界があり、ちゃんとした音階が表現できません。
そこで音階が録音されているレコードを使うという手段も生まれました。日本が誇るべきDMCで世界チャンピオンになったDJ Kentaroはよくこの手法を使っていました。


スクラッチの進化の歴史は技術、テクニックの進化でもありますが、共にテクノロジーの進化でもあります。そして最新のスクラッチの一つの形がここにあるのではないでしょうか!!


このターンテーブルは最新のベスタックス製で、ボタンにより回転数をコントロールし、音階を作れるという恐るべしターンテーブルなのです!そしてこの映像のお兄ちゃん、ミキサーを改造し、MIDIコントロール機能をミキサーにくっつけて、ターンテーブルの回転数をミキサーでコントロールしています。

邪道な音楽的表現手段、スクラッチがどんどん”音楽的”になってきています。

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